カーリースとローンの違いを比較【選択のポイントを分かりやすく解説】

ここでは、カーリースとローンの違いを分かりやすく解説しています。

「カーリースの方がお得」と主張するサイトが多いですが、そのほとんどはカーリース会社が運営するサイトです。そのため、「信用できない」って人は多いかもしれません。

また、一般論としてではなく自社のカーリースとの比較になっているケースも多いので、疑問が解決しなかったり結論が出せずにモヤモヤしている人も多いかもしれません。

そこでここでは、忖度ナシの中立な立場で、カーリースとローンの違いを分かりやすく解説していきます。

更に、他のサイトでは言及されていない内容にまで踏み込んでいるので、どこよりも詳しく実用的な比較になっています。

カーリースとローンには、全部で9点の違いがあります。
言い換えれば、この9点がカーリースかローンかを選ぶ際の判断基準になる可能性があります。

それぞれの項目別に、どっちが向いているか確認してみましょう。

カーリースとローンの違いを解説

カーリースVSカーローン イメージ写真

まずはカーリースとローンの違いを、一覧表で比較しておきましょう。
支払いに含まれる内容が違うため、支払総額での単純な比較には意味がないことが分かります。

カーリースとローンの比較一覧表

違い カーリース ローン
車両価格 100%以下 100%
支払い内容 車両代
登録諸費用
契約期間中の自動車税
契約期間中の車検法定費用
契約期間中のメンテナンス費用
車両代
登録諸費用
頭金 あってもなくてもOK 諸費用分程度は求められる
最長支払い回数 132回(11年) 84回(7年)
金利手数料 かからない かかる
使用制限 基本的にアリ ナシ
完済後の選択肢 返却
別の車で新規契約
同じ車で再リース
もらう
別の車に乗り換え
同じ車に乗り続ける
売却
所有権 リース会社 信販会社など
任意保険 リースカー専用が望ましい 特になし

車両価格の違いを解説

車 残価 説明 イラスト

カーリースでは大半の場合、契約満了時の車の残存価値(残価)を契約時に想定して決めます。
これを、残価設定と言います。

カーリースは、契約期間中に利用料を支払って車に乗れるサービスです。
そのため、契約期間外の残価は車両価格から差し引かれます。
つまりカーリースでは、契約年数によっては必ずしも車両価格の100%を払う必要はないんです。

ただし「もらえるカーリース」や「長期契約」では、残価が設定されないケースもあります。



使用年数が短いほど査定額は高くなるので、車両価格を安くしたい場合は長くても7年以下の契約でなければ難しいでしょう。
とはいえ契約期間が短ければ、今度は月額料金が高くなってしまいます。

もしも毎月の支払額を抑えたいなら、他の方法を検討する方が効果的です。

カーリースとローンでは、車両価格が違うケースも確かにあります。
とはいえカーリースかローンかを決める判断基準には適していないので、気にする必要はありません。

支払い内容の違いを解説

2つの円グラフ 写真

カーリースとローンでは、毎月の支払いに含まれる内容に大きな違いがあります。

カーリースでは「契約期間中の自動車税」「契約期間中の車検法定費用」「契約期間中のメンテナンス費用」といった将来の費用が含まれますが、ローンでは含まれません。
支払総額での単純な比較では正しい判断ができない理由が、ここにあります。
支払総額で比較するなら、同一期間の維持費まで含めるべきです。

「契約期間中のメンテナンス費用」はオプションで、内容の違うコースを選択できるようになっています。
「法定点検の有無」や「消耗品交換の有無」といった違いがあります。

→ カーリース メンテナンス 比較



ただ、月額料金にメンテナンス費用を含められるとはいっても手出しがゼロになるとは限らないので要注意です。
追加整備や要交換部品が出た場合は、いくらかの手出しはその都度必要になります。
とはいえその金額は圧倒的に抑えることができるので、出費の負担を軽くできます。

カーリースでは「メンテナンスなし」も選択できますが、車検整備費用が含まれていないケースが多く見られます。
「車検法定費用」だけでは車検は受けられないので、「メンテナンスなし」を選択した場合は別途用意しておくべき金額が多くなります。



車の維持費には、「自動車税」や「車検」「法定点検」といった費用が必要です。
自動車税は1年に1回、車検は2年に1回、法定点検は1年に1回と、タイミングも頻度も金額もバラバラです。

その都度用意できれば何も問題ありませんが、毎月家計のやりくりをして備えておく人の方が多いんじゃないでしょうか?

→ 車検代 貯金



ローンではなくカーリースを選べば、毎月の家計管理がかなり楽になります。

頭金の違いを解説

頭金 イメージ写真

カーリースでは、頭金は入れても入れなくても大丈夫です。

一方のローンでも、頭金なしで組めなくはありません。
ただ、大抵は諸費用分程度の頭金はお願いされるケースが一般的です。

カーリースでもローンでも頭金を出せる方が審査には通りやすいですし、毎月の支払額も少なくできます。
とはいえ、まとまったお金はできるなら取っておきたいと考えている人も多いでしょう。

頭金ナシを希望するなら、ローンよりカーリースの方がすんなり受け入れてもらえます。

最長支払い回数の違いを解説

お金と車を天秤にかけるイメージ写真

ローンの支払い回数は、最長で84回(7年)が一般的です。
対してカーリースでは、最長132回(11年)まで可能です。

同じ車種やグレードや装備でも、支払い回数が多い方が毎月の支払額を抑えられます。
毎月の支払い金額を理由にした車種や装備の妥協はあるあるですが、カーリースなら毎月ムリのない支払いで希望通りの車に乗れる可能性が高まります。

ただし注意したいのが、ローンでもカーリースでも支払い回数を長くすれば支払総額は増える、という点です。

無理のない支払額で希望の車に乗りたい場合は、ローンよりカーリースの方が実現しやすいでしょう。

金利手数料の違いを解説

コスト イメージ写真

ローンを組むなら、金利手数料(割賦手数料)がかかります。
いわゆる利息です。
ローンでは金利がかかるため、支払い回数が長くなるほど利息も増えます。

一方のカーリースではお金を借りているわけではないので、金利はかかりません。
ただしその代わりに、リース手数料のような費用が含まれています。
その利率や金額は非公開なので詳細は分かりませんが、支払い回数が長くなるほど支払総額が増える点はローンと同じです。

したがってカーリースかローンかを選ぶ際には、金利手数料やリース手数料の比較はできないため参考になりません。

使用制限の違いを解説

カーリースの使用制限の例 イラスト

カーリースは返却が基本なので、その場合は使用制限がかかります。

主な使用制限としては、「走行距離」「キズ」「ニオイ」などが挙げられます。
場合によっては、原状回復を求められます。

走行距離は大抵、平均的な月平均1,000㎞に設定されています。
過走行は原状回復できないので、㎞単価で追徴金の支払いとなります。

「キズ」や「ニオイ」の場合の原状回復費用は、実費となります。
また、原状回復費を保証してくれるオプションがあるカーリース会社もあります。

→ カーリース 原状回復 どこまで



厳密に言えば、カーリースでもカスタマイズやドレスアップは可能です。
その代わり、原状回復は100%自己負担となります。

カスタマイズやドレスアップをしたいなら、返却が必要なカーリースは選ぶべきではありません。
逆に言えば、カーリースでももらえる契約なら原状回復を気にする必要はなくなります。

完済後の選択肢の違いを解説

完済後の選択肢 説明画像

カーリースとローンでは完済後の選択肢に違いがあるように見えますが、実は本質的には同じです。
つまりどちらも、「別の車に乗り換える」「同じ車に乗り続ける」「車を手放す」のいずれかとなります。

ただし注意したいのが、カーリースの残価精算や原状回復です。

管理人

残価精算とは、「契約時に想定した残価」と「契約満了時の市場価格」との間に生じた差額を補填することです。

とはいえ、残価精算ナシのカーリース会社の方が主流です。
また、車がもらえる契約なら原状回復は必要ありません。

契約満了後の選択肢は、車がもらえるカーリースなら、契約満了後の選択肢はローンの完済後とまったく同じになります。

したがって、カーリースとローンのどっちにするかの判断基準には適していません。

所有権の違いを解説

車検証 イラスト

車検証には、「使用者」と「所有者」の欄があります。

カーリースでもローンでも、「使用者」の欄には「あなた」の名前が記載されます。
「所有者」の欄には、カーリースなら「リース会社」、ローンなら「ディーラー」や「信販会社」等が記載されます。

車を利用する上では、所有権がどうなっているかなどまったく問題にならないので、気にする必要はこれっぽっちもありません。

ちなみに車の所有権をザックリ解説すると、支払い途中での転売を防止するための施策です。
もっと噛み砕いて言えば、「借りパク」させないためです。

つまり、カーリースかローンかを選ぶ際に、所有権は何の影響もありません。

任意保険の違いを解説

自動車保険 イメージ写真

カーリースでは月額料金に車両代以外も含まれますが、大半は任意保険まで含められません。
したがって、任意保険への加入と支払いは別途必要になります。

現在加入している任意保険があれば、等級を引き継いでリースカーにも利用できます。

ただし注意したいのが、保証範囲です。
万が一に備えて、車両保険には入っておくべきです。
そして理想を言えば、カーリース専用の任意保険への加入がおすすめです。

仮に、契約期間中に全損事故や盗難に遭った場合は、強制解約となります。
解約となれば車両は返却しなければなりなりませんが、返却すべき車がありません。
でも車両保険に加入していれば、保険金でカバーしてもらえます。

そしてカーリース特有のリスクが、残りの契約期間の支払いです。
リースカー専用の任意保険なら、残りの契約期間の支払いまで保証範囲に含まれます。
契約内容にもよりますが、全損事故や盗難被害に遭った場合でも、免責金額だけで「負債も車もない状態」にできます。



一方、カーリースの残りの契約期間の支払いは、ローンで言えば残債に当たります。
一般的な任意保険でも車両保険に加入していれば、車は保険金でカバーしてもらえます。
ですが、残債までは補償範囲に含まれません。

保険金を残債の清算に充てることはできますが、完済できるとは限りません。
なぜなら、残債に合わせて車両保険の補償額が決まっているわけではないからです。
つまりローンで全損事故や盗難に遭った場合、「負債は残るけど車はない」という状況に直面します。



また、リースカー専用任意保険の場合、保険期間は車の契約期間と同じになります。
実はこの間に保険を使っても、リースカー専用任意保険では等級ダウンしないという特徴もあります。



任意保険の違いだけを考えても、ローンよりカーリースの方がリスクを抑えられます。
ただしその際は、リースカー専用任意保険を扱っているカーリース会社を選ぶ必要があります。

→ カーリース 専用 任意保険 を扱っているカーリース会社

カーリースとローンを比較する場合のポイント

まとめ イメージ写真

カーリースとローンの違いを比較してきましたが、いかがだったでしょうか?
違いは全部で9点ありますが、カーリーとローンのどっちにするか選択のポイントとなるのは、以下の4点です。
「Yes」「No」で回答してみてください。

選択のポイントとなる問い

  • 維持費の支払い時期や金額を把握して確実に管理する自信がない

  • 頭金でまとまったお金を出さなくて済むなら出さないに越したことはない

  • 車種やグレードや装備で妥協できない最低ラインがある

  • 「負債は残るけど車はない」という状況なんて受け入れられない

もしも全部「No」なら、迷わずローンを前提にした車選びを始めましょう。

でも逆に「Yes」が1つでもあったら、ローンよりカーリースの方がストレスを感じにくいでしょう。

もしもカーリースを利用するなら、まずは審査が必要になります。
でもその前に、どこのカーリース会社でサブスクするかを決めなければなりません。
21社から10社を厳選しているので、是非参考にしてみてください。