自動車税を払い忘れそうになった経験って、一度や二度はあるんじゃないでしょうか?
もしかしたら、自動車税の支払いは毎回のように忘れてしまう、って人も多いかもしれません。
そのため、「できるなら自動車税を先払いしたい」、と考える人も多いでしょう。
そこでここでは、自動車税を先払いしたい人のために、自動車税の先払いについて解説していきます。
この方法なら、自動車税の払い忘れは絶対に起こりません。
督促状が届いてはじめて自動車税の払い忘れに気付くことも、車検が受けられなくて車に乗れなくなるなんてこともなくなります。
自動車税のために家計をやりくりして、毎月いくらかの積立をするなんて必要もありません。
車の維持費に関する家計管理が、劇的に楽になります。

令和元年10月1日以降、税制改正により、自動車税は「自動車税(種別割)」に名称が変更されました。
自動車税の先払いは原則不可
いきなり矛盾する結論から入りますが、自動車税の先払いは原則不可です。
健康保険や国民年金なら前納できますが、自動車税では残念ながら原則として先払いはできません。
自動車税の先払いが原則不可な理由は、自動車税の課税方法と支払い方法にあります。
- 毎年4月1日時点での所有者に対して課税
- 一括納付が原則
自動車税の税額は、車によって決まります。
来年の4月1日にもあなたが今と同じ車に乗っているかどうかは分からないので、前もっての課税はできません。
ちなみにここでいう「所有者」とは、車を使っている「使用者」を指します。
例えばディーラーでローンを組んで購入すれば、車検証上の所有者はディーラーになっています。
ですが実際に自動車税の納税義務を負っているのは、「使用者」です。
また、自動車税は1年に1回の一括払いが原則となっています。
クレジットカードをはじめとしたキャッシュレス決済、ネットバンキングやATMからの振込みやコンビニ決済など、支払い方法の選択肢は増えましたがすべて一括払いです。
これらの事実を踏まえれば、自動車税を先払いしたい場合にはこうした枠組みにハマらないことが前提条件になります。
つまり、数年後も同じ車に乗っている事実が確定できるならクリアできます。
それが、年単位で車の使用を契約するカーリース(車のサブスク)です。
自動車税の先払いが唯一可能なカーリース(車のサブスク)
車を購入した場合は使用年数が不確定ですが、カーリース(車のサブスク)では年単位での契約が基本なので使用年数が確定され、第三者(リース会社)によって保証されます。
カーリース(車のサブスク)は、毎月定額料金を支払って車に乗れるサービスです。
契約期間中の自動車税は、毎月の定額料金に含まれています。
そして、納付時期が来ればリース会社が代行して納付してくれます。
つまりカーリース(車のサブスク)なら、「契約期間中の自動車税」の払い忘れは絶対に起こりません。
ちなみに、カーリース(車のサブスク)では「契約期間中の自動車税」だけでなく、「契約期間中の重量税」や「契約期間中の自賠責」も月額料金に含まれています。
オプションになるケースが多いですが、メンテナンス費用も月額料金に含めることができます。
したがって、カーリース(車のサブスク)を利用すれば車の維持費のために行っている毎月の家計管理が劇的に楽になる、というわけです。
カーリース(サブスク)はコミコミ料金が魅力ですがすべての維持費が月額料金に含まれているわけではありません。ここでは1年間にいくらの手出しが必要になるのか内訳と金額の概算を紹介します。ある程度の家計管理は必要なので覚えておきましょう。
自動車税を払い忘れたらどうなる?
もし仮に自動車税を払い忘れたらどうなるのか、確認しておきましょう。
ちなみに自動車税の支払期限は、5月末日です。
土日なら、翌週月曜日となります。
- 延滞金が発生する
- 督促状が届く
- 催告書が届く
- 財産が差し押さえられる
延滞金発生
自動車税を払い忘れたら、延滞金が発生します。
納付期限を1日でも過ぎれば、納付額に加算されます。
- 6月1日~6月30日なら2.5%
- 7月1日以降は8.8%
延滞金税額(※1)×利率÷365×延滞日数=延滞金(※2)
(※1)1,000円未満切り捨て
(※2)100円未満切り捨て
1500ccの車で自動車税が30,500円
納期限が2022年5月31日
納付日が2022年10月31日(153日延滞)
30,000×2.5%÷365×30=62
30,000×8.8%÷365×123=890
62+890=952
→ 延滞金は900円
督促状が届く
自動車税を納付期限までに支払わないと、20日以内に督促状が送られ、6月末には手元に届きます。
「至急納めてください」という内容ですが、すでに延滞金が課されている状況です。
催告書が届く
督促状が来ても未納が続くと、今度は催告書が届きます。
指定期日までに納めなければあなたの財産(預貯金・給与・生命保険)差し押さえの可能性があります、という内容になります。
差し押さえ予告通知書が届く
催告書も無視して未納が続くあいだ、毎月のように催告書が届きます。
そして最後には、差し押さえ予告通知書が届きます。
「期日までに納付しなければあなたの財産を調べて差し押さえます」という内容です。
財産の差し押さえ実行
差し押さえ予告通知書も無視して未納状態を続けると、今度はいよいよ財産を持って行かれます。
自動車税未納の場合はどうなる?
自動車税の未納状態が続くと、様々な弊害が出てきます。
- 車検を受けられない
- 売却しづらくなる
- 滞納期間次第では廃車にもできない
車検を受けられない
車検を受ける際には、納税証明書が必要です。
車検切れになると、その車には乗れません。
もし車検切れで車に乗っていると、免停30日、違反点数6点、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。
売却しづらくなる
自動車税を払っていないと、車を売りづらくなります。
大抵の買取店では、納税証明書が必要になるからです。
中には買取金額から差し引いて納付を代行してくれるお店もあるかもしれませんが、あまり期待できません。
あった場合でも、代行手数料を請求されてもおかしくありません
また、車を差し押さえられると、売却は完全にできなくなります。
滞納期間次第では廃車にもできない
自動車税を払っていなくても、滞納期間次第では廃車手続きはできます。
ただし自動車税の納税義務がなくなるわけではないので、後からでも必ず納付しなければなりません。
気をつけたいのが、「車検切れ」と「車の差し押さえ」です。
車検切れになると公道を走れないので、レッカーや車載車が必要になって余計な費用がかかります。
車が差し押さえられると、自動車税を払うまでは廃車にもできません。
まとめ
自動車税の払い忘れが心配な人のために、自動車税を先払いできる唯一の方法であるカーリース(車のサブスク)を紹介しましたがいかがだったでしょうか?
また、自動車税を滞納した場合にどうなるのかも紹介しました。
延滞金の発生だけでは済まなくなるので、納付が難しい場合は早めの相談がおすすめです。
どうしても支払いが難しい場合は、督促状等を無視するのではなく、納付書が届いた段階で都道府県税事務所や役所の税務課に相談しましょう。
理由次第では、納税の猶予や1年以内の分割納付が認められます。
ただ、カーリース(車のサブスク)を利用すれば自動車税は先払いできます。
自動車税だけでなく車の維持費を月額料金に含められるので、払い忘れや滞納、未納の心配がなくなります。
個人向けカーリース(車のサブスク)は新しいクルマの利用方法として、年々利用者数が増加しています。
是非一度チェックしてみてください。
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